「あなたの中のキテレツを呼び起こせ!」
起きています。
ずっと起きています。
逆に起きてない時間が欲しい。
むしろ、少し待ってほしいくらい。
私の頭の中では、まだ現実に存在しないものたちが、我先にと出番を待っています。
小説、壺、芸術祭、会社。様々な形で現れてきます。静かに順番を待つものは、あまりいません。
私は不器用で、自分のことをうまく説明できないことがあります。口から出るまでにもたついている間に、他人から見た私が先に完成している。
待ってください。
中には、まだこんなにいるんです。
そんな気持ちを幼少期から持ち続け、
自分以外にも他者の「記憶」にはユーモアがあり、それを現実に出して現実の側自体を「異世界」に転換する。
それを、「記憶異世界」と名付け、
「異世界芸術」が生まれました。
生活の身近なところに表現があれば、毎日はもっと楽しくなるはずだと、ずっと思っていました。
それなら、全部、形にして現実に置いてしまえ!少し乱暴なしかし、自由に生きられる挑戦です。
描いた絵を小説にしました。
小説に出てくる記憶の壺も、本当に作り始めました。
芸術祭を運営して、駅前に表現の場所を広げました。
AI人格とも競作します。画面の中だけでは手狭なので、日常の街まで物語を広げようとしています。
プロジェクトが増えます。
片づけると、また出てきます。
そこで、この妄想たちが現実で活動するための会社、「記憶異世界社」を作ろうとしています。
妄想ですが、手続きがあります。
現実なので、お金もかかります。
社会人経験の不足、具体的な壁はあります。
でも、問題は、ただそれだけです。
怖気付く時間はありません。
頭の中にある形にすべきものは
待ってくれません。
そして、会社の定礎石を作りました。
建物より先に、定礎石が来ました。
何故壁がないのに石があるのか。それも面白いなと思いました。順番については、どうでもいいんです。
しかもパネルです。
石ではありません。
2.5次元のような中途半端な状態を
表しています。やがて本当に石になるのです。
ですが、現実をみてください。
届いたら、パネルは思っていたより小さかった。
重厚な顔をしているのに、ひょいと持てます。
スタンドは少しはみ出し上を切りました。
ところが、どうでしょうか。
立たせてみたら、自立しました。
私は今も、会社を立ち上げる準備の途中です。
「会社を作ります」そう言うのも簡単ですが、
「そんなことは無理だろう」と無責任に言うのも簡単です。私にも、まだやり方のわからないことはあります。だから、作るたびに技術を覚えます。順番がばらばらでも、今できるところから現実にします。
これは、私が十数年のうち、
続けるために見つけたやり方です。
今回、奇天烈大博覧会には、会社の取り組みと、私自身の活動そのものを作品として応募します。
妄想を形にし、現実に置き、人と出会わせる。増え続けるプロジェクトも、会社を作ろうとする過程も、全部ひっくるめて、今も制作中の作品です。
活動全部は箱に入りませんので、
この定礎石を送り出します。
頭の中では、次のものが出番を待っています。
全てが揃ったとき、それは日常になり、
一人の記憶ではなく、大勢の記憶になります。
渡邉帆南美
